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ブラック病院を回避する「求人票」の読み方!現役看護師人事が教える4つの危険サイン

人事が教える!求人票の「ブラック予備軍」4つの危険サイン(長時間労働・給与の不透明さ・人間関係トラブル・高い離職率)を解説する看護師・人事キャラのイラスト 病院選び・求人探し
現役人事が教える、求人票の「行間」に隠されたリスクの図解

なぜ求人票だけでは「ホワイト病院」か判断できないのか?

ジンちゃん
ジンちゃん

給料も高いし、休みも多そう。ここなら今より楽になれるかな・・?

カンタ
カンタ

こんにちは、現役病院人事のカンタです。 私はこれまで、採用担当として何百件もの求人票を作成し、同時に、他の病院がどうやって病院を良く見せようとしているか、その「裏側」今日は紹介したいと思います。

採用にあたって、求人票は「広告」です。 広告である以上、わざわざ自分たちの欠点を書く病院はありません。それどころか、法律の隙間を縫うような表現で、ブラックな実態をホワイトに見せかけているケースすらあります。

この記事では、実際に求人票を作っている採用担当者目線で「求人票の行間に隠されたブラック病院のサイン」を、4つのポイントに絞って暴露します。

人事が教える、求人票の「ブラック予備軍」4つの危険サイン

① 給与幅が広すぎる(例:25万〜45万円)

求人を探す時に、まず目に付くのは「給与」になる人も多いと思います。当然仕事をする対価に給料をもらうのでとても重要ポイントです。

給料の振り幅が大きいのには理由があり、求人サイトを見ていると条件検索を指定できる機能をよく見かけると思います。「エリア」「病院種別」「給料」「休日数」「病床数」など。

何気なくみている求人サイトでも色々な検索アルゴリズムが設定されており、どの病院も多くの人に見てもらえる1ページ目の一番上に求人を出したいと思っています。

給料が高ければ給料条件で絞って検索した場合に上位に表示されやすいので、例えば殆どの職員が30万円前後の給料だった場合でも上位を狙うために高い金額を設定している場合があります。

給料条件に「25万円〜45万円」と設定されている場合、上限の45万円が適用されるのは、「専門看護師などの高度な資格を持ち、かつ10年以上のマネジメント経験がある」といった、その病院でも数人しかいないようなレアケースを想定していることがほとんどです。

少しでもクリックされやすくするために、レアケースの高給料をのせつつ、嘘をつくわけにも行かないので最低金額も表示させていると「25万〜45万」など給与幅が広い求人が出来上がってしまいます。

カンタ
カンタ

求人サイトの中には、毎月◯万円の料金を払えば自動的に上位に表示させるようなプランもあるので、検索順で上に来ているイコール良い求人ではないので注意!

② 年中「急募」が出ている、または常に掲載されている

急募!と書いてある求人票を見てチャンスと捉えるのは危険です。急募をかけるのには理由がかならずあります。

  1. ザルのように退職者が出ている
  2. 選ばれない理由があるブラック病院

私自身は「急募」という表記で求人を出すと「退職者が多い・定着しない・足りていない」としか思われないと思うので、急いで採用したい場合でも絶対に書きませんが、急募!と書けば人が早く集まると思っている病院も未だに結構あります。

計画的に採用が出来ており、環境が良く退職者が少ない病院の場合には急募で採用する必要がないので「急募!」と書かれている求人票は少し怪しんだ目で見るのがおすすめです。

また、常に求人が掲載されている病院も定着率が悪く、待遇や労働環境に問題がある場合があるので応募を考えている場合には他のサイトや紹介会社などを介して情報収集をするのがおすすめです。

③ 福利厚生が「アットホーム」などの精神論ばかり

カンタ
カンタ

福利厚生の部分に書かれている内容にも注意が必要です。

福利厚生の部分に「アットホーム」や「スタッフの人間関係が良い」「やりがいがある」などの言葉が並んでいる場合には注意する必要があります。

自分の病院の福利厚生がアピールポイントになるのであれば具体的な内容が書かれていますが、アットホームややりがいなど数値化出来ない言葉が書いてある場合は、他の病院に比べて福利厚生が劣っているため書くことが出来ない場合が多いです。

ホワイト求人には「24時間院内保育所(○歳児クラス空きあり)」「住宅手当(月○円・世帯主条件なし)」「外部研修費全額補助(年間○件実績あり)」「有給消化率90%」など、誰が使っても同じになるメリットが具体的な数値とともに書いてあるはずです。

④ 基本給が極端に低く、手当で調整されている

手当が多いと嬉しいと感じる方もいるかもしれませんが、大事なのは手当よりも基本給になります。

カンタ
カンタ

賞与や退職金、残業代などは基本給をベースに支払われます。

例えば、月の総支給額が30万円だとして、A病院が基本給25万円+手当5万円、B病院が基本給15万円+手当15万円という構成だった場合。

どちらも年間賞与4ヶ月だったとして、以下のような違いが出てきます。

A病院:基本給25万円 × 4ヶ月 = 100万円

B病院:基本給15万円 × 4ヶ月 = 60万円 同じ「4ヶ月分」

人材紹介のコーディネーターをしていた時に、賞与が何ヶ月分かを気にする看護師さんは結構いましたが、何ヶ月分出るかと同時に基本給がどうなっているかをキチント確認しましょう。

賞与だけではなく、多くの病院で退職金規定の算出根拠を「退職時の基本給 × 勤続年数係数」としています。

「手当」はいつでもカットできる:基本給を下げることは法律上非常に困難ですが、「手当」は就業規則の変更で比較的容易に廃止・減額が可能です。経営が悪化した際、真っ先に削られるのはあなたの給与です。

カンタ
カンタ

みなさんも分かっていると思いますが、賞与自体も業績に合わせて増減します。賞与や手当に惑わされずに、基本給をしっかりと設定している病院を狙いましょう。

求人票の「行間」を読む!人事ならここをチェックする

求人票は文字として書かれている条件以上に、その「書き方」には病院の本音が漏れ出しています。人事目線で見ると、以下の3つのポイントで「現場の疲弊度」を測ります。

1. 「募集背景」の言葉選び

  • 「増員」とだけ書かれている場合 2026年の改定に向けた具体的な増床や新部門開設のニュースがないのに「増員」とあるのは、単なる「欠員補充」の言い換えです。人事は「誰かが辞めた」と書きたくないので、ポジティブな言葉で誤魔化します。
  • 「欠員補充」と正直に書かれている場合 逆に、これを正直に書く病院は、誠実か、あるいは「隠す余裕もないほど切羽詰まっている」かのどちらかです。

2. 「求める人物像」が異常に広い

「新卒からブランクのある方まで、幅広く歓迎!」という記載。一見優しく見えますが、急性期病院でこれがあったら要注意です。

  • 行間の意味: 「教育体制は整っていないけれど、とにかく猫の手も借りたい。誰でもいいからシフトを埋めてほしい」という現場の悲鳴の裏返しです。

3. 写真の「解像度」と「被写体」

  • 集合写真でスタッフの目が笑っていない、または不自然なポーズ 「写真を撮るから集まって」と言われて嫌々集まった現場の空気感は、写真にそのまま出ます。
  • ナースステーションが映り込んでいる写真 背景のホワイトボードの書き込みがぐちゃぐちゃだったり、書類が山積みだったりする場合、業務整理が全くできていない証拠です。

まとめ:違和感は「人事からのメッセージ」だと思っていい

求人票を読んでいて感じる「なんか引っかかるな」「この言い回し、不自然だな」という違和感。 どうにか良いように求人票を見せたい人事担当者の試行錯誤の結果です。

人事は求職者に選んでもらうために、情報を綺麗にパッケージします。でも、中身が伴っていないパッケージには必ずどこかに「無理」が生じます。

その「無理」を見抜けるのは、看護師としての勘と、数字を見る冷静な目です。違和感を無視して入職し、「こんなはずじゃなかった」とならないように、「求人票の読み解き方」、ぜひ次の転職活動で活用してください。

カンタ
カンタ

もしかなり気になっている病院がある場合には見学を申し込むのが絶対おすすめ!写真どからも雰囲気はわかりますが、実際に見学すると働いている職員の雰囲気がわかります。

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