採用担当が退職理由を聞く「本当の理由」

面接の時って退職理由を正直に言っていいのか、それとも言い換えた方がいいのかなぁ・・・

転職活動をしていると、必ずこの悩みにぶつかります。結論から言うと、言い換えは必要です。ただし、嘘をつく必要はありません。
なぜなら、採用担当が退職理由を聞く目的は「前職を辞めた事情を知りたい」ではなく、「うちの病院で長く働いてくれるかどうかを確認したい」からです。
私は採用担当として年間200名以上の看護師と面接してきましたが、退職理由を聞く理由はシンプルで、「この人は入職後も同じ理由で辞めてしまわないか」という一点に尽きます。
どんなに経歴が立派でも、退職理由の答え方ひとつで採用が遠のくことがあります。逆に、「この人なら長く働いてくれそうだ」と感じられる答え方ができれば、それだけで大きなプラスになります。
この記事では、採用担当の視点から「なぜその答え方が評価されるのか・されないのか」を解説しながら、状況別の例文を紹介します。
採用担当が「この人は長く働かない」と感じる瞬間
面接で退職理由を聞いたとき、「この人はうちの病院でも長く続かないかもしれない」と感じる瞬間があります。主に2つのパターンです。
他責の言い方をしている

「人間関係が悪くて」「上司がひどくて」「職場の雰囲気が合わなくて」
こういった答えが返ってきたとき、採用担当の頭の中にはある懸念が浮かびます。

この看護師さん・・・うちに入ってきたときも、同じように人のせいにして辞めるんじゃないか・・・
看護師の職場で人間関係の悩みが生まれるのは珍しいことではありません。どんな病院でも多少の摩擦はあります。問題は人間関係が悪かったという事実ではなく、「自分は悪くない、周りが悪かった」というスタンスで語ることです。
採用担当は、その人がうちの病院でも同じパターンを繰り返すリスクを感じます。
退職理由が「まだ解決していない」と感じる
「残業が多くて体がもたなかった」「夜勤がきつくて」という理由を聞いたとき、採用担当が次に確認するのは「その問題がうちの病院では解決されるのか」という点です。
求人票を見れば夜勤の有無や残業の多さはある程度わかります。それでも確認したいのは、「なぜこの病院を選んだのか」という部分に、前職の退職理由への答えが含まれているかどうかです。
退職理由と志望動機がつながっていない場合、「この人は前の職場と同じ環境になったらまた辞めてしまうかもしれない」という印象を与えてしまいます。
【状況別】退職理由の言い換え例文
人間関係が理由の場合
人間関係を理由にする場合、ポイントは「自分がどう対処しようとしたか」を一言添えることです。問題があったという事実を伝えつつ、他責にならないよう言葉を選びます。
例文
「前職では人間関係で悩む時期がありました。自分なりに改善しようと働きかけましたが、なかなか解決には至りませんでした。その経験を通じて、スタッフ間の連携を大切にしている職場で働きたいという気持ちが強くなり、貴院の雰囲気に惹かれて応募しました。」

ポイントは「自分なりに改善しようとした」という一言です。ここがあるだけで、他責の印象がかなり薄れます。
NG例
「スタッフ同士の仲が悪くて、私には合いませんでした。」

自分に非がないという言い方は、採用担当に「うちでも同じことを言うかもしれない」と感じさせます。
体調不良・メンタルが理由の場合
体調不良やメンタルの問題は、正直に伝えて問題ありません。ただし、「現在は回復していること」と「再発防止のために何をしているか」をセットで伝えることが重要です。
例文
「急性期の夜勤中心の勤務を続けるなかで、体調を崩して退職しました。約半年間、療養と生活リズムの立て直しに専念し、現在は体調が回復しています。今後は自分の体調管理を最優先にしながら長く働くために、日勤中心の環境を希望しています。」

採用担当が心配するのは「また同じことが起きないか」という点です。再発防止への意識が伝わると、安心感につながります。
NG例
「激務で体を壊してしまいました。」

これだけでは「うちも忙しいけど大丈夫か?」という不安を残します。回復状況と今後の働き方への考えをセットで話しましょう。
結婚・家庭事情が理由の場合
結婚や育児、介護など家庭の事情による退職は、採用担当から見ても理解しやすい理由です。ただし、面接では「今の状況では問題なく働ける」という点を明確に伝える必要があります。
例文(結婚・育児の場合)
「出産を機に退職しましたが、子どもも3歳になり保育園に入ることができました。急な体調不良の際は夫や両親がサポートできる環境が整っているため、フルタイムでの勤務に問題ありません。前職での急性期の経験を活かして、またしっかり働きたいと思っています。」

採用担当が気にするのは「子どもの急病で急に休まれないか」という点です。サポート体制を具体的に話すことで、その不安を先に消せます。
短期離職(1〜2年未満)の場合
短期離職は採用担当が最も慎重になるポイントのひとつです。「またすぐ辞めるのでは」という懸念を払拭するために、①辞めた理由の客観的な説明、②その経験から学んだこと、③なぜ今回の職場なら長く続けられるか、の3点をセットで伝えます。
例文
「入職後に配属された病棟が、面接時に聞いていた内容と異なる部分があり、自分の描いていたキャリアとの乖離を感じて退職しました。反省として、転職活動の段階でより詳しく職場環境を確認すべきだったと思っています。今回は見学もさせていただき、実際の雰囲気を確認した上で応募しています。」

「自分の確認不足でもあった」という一言が他責回避のポイントです。また、「今回はちゃんと調べた」という行動が、再発防止への意識を示します。
複数回転職している場合
転職回数が多いと、採用担当は「定着しない人なのでは」と感じます。大切なのは、転職のたびに何かを学んでステップアップしているというストーリーを作ることです。バラバラに見える転職歴に一本の軸を通す意識で話しましょう。
例文
「これまでの転職はそれぞれ理由がありますが、振り返ると『患者さんと向き合える時間を確保できる環境で働きたい』という軸は一貫しています。急性期、回復期、訪問看護と経験を積んできましたが、最終的に自分が長く働きたいのは地域に密着したケアができる場所だと確信しています。貴院の方針にその部分が重なり、応募しました。」

転職回数の多さを「経験の幅」として再定義するのがポイントです。
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採用担当が「この人は大丈夫」と思う答えの3条件

面接で退職理由を聞いて、「この人は大丈夫そうだ」と感じるときには共通点があります。
① 他責になっていない
「周りが悪かった」ではなく、「自分はどう対処しようとしたか」が含まれている。これだけで印象がまったく違います。
② 退職理由と志望動機がつながっている
「前職ではこういう部分が合わなかった。だから御院を選んだ」という流れが自然に説明できている人は、入職後のミスマッチが起きにくいと判断します。
③ 再発防止への意識がある
短期離職や体調不良が理由の場合でも、「同じことを繰り返さないためにこう考えている」という言葉があると、採用担当の不安はかなり和らぎます。

この3つが揃っていれば、どんな退職理由でも十分に面接を乗り越えられます。
やってはいけないNG回答パターン
前職の悪口を言う
「あの病院はひどかった」「上司がパワハラで」という発言は、どれだけ事実でも面接では逆効果です。採用担当は「この人はうちの病院についても同じように言うかもしれない」と感じます。
退職理由が曖昧すぎる
「一身上の都合で」「いろいろありまして」という答えは、何かを隠している印象を与えます。採用担当は退職理由に何らかの問題があるのではと勘ぐります。具体性がない回答は信頼感を下げます。
退職理由が応募先でも解決しない
「残業が多くて辞めた」と言いながら、残業が多い病院に応募している場合、採用担当は違和感を感じます。退職理由と応募先の選定に矛盾があると、「本当の退職理由は別にあるのでは」と思われます。
まとめ:退職理由は「言い方」より「一貫性」が全て

退職理由で面接官が見ているのは、退職した理由そのものではありません。
「この人の退職理由は、うちの病院では解決されるのか」「同じパターンを繰り返さないか」
この2点です。
言い換えや表現の工夫は必要ですが、それよりも大切なのは、退職理由・志望動機・キャリアプランの3つが一本の軸でつながっていることです。
どんな退職理由でも、「他責にならない」「解決策または学びがある」「今回の転職でその問題が解決される」という流れで話せれば、採用担当には十分に伝わります。
転職活動の準備として、まず自分の退職理由を紙に書き出して、この3点が揃っているか確認してみてください。

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