
書類は通ったけど面接が怖い。退職理由を正直に言っていいの?。何を準備すれば受かるのか分からない・・・面接って何を評価されてるんですか?

年間に何百件も看護師の面接している私が採用担当者目線の面接対策をお教えします!
この記事では、実際に毎日看護師さんの面接をしている私目線で、評価ポイントや面接前に準備していくポイントを徹底解説していきます。
面接の本質:人事はあなたの「スキル」を見ていない!?

いきなり何言ってるの?と思うかもしれませんが、面接時にあなたのスキルや経験などは全然気にしていません。その理由を解説していきます。
スキルチェックは「書類」で9割終わっている
面接時にスキルや経験を見ていない理由は「書類選考通過=スキルは合格」という認識だからです。
もしスキルが足りないと思われていたら、そもそも面接に呼ばれることはありません。つまり、書類選考を通過し、面接に呼ばれている時点で、あなたの「看護スキル」はすでに合格点と人事の採用担当者は考えています。
面接官が本当に恐れている「採用の失敗」とは?

人事が面接で一番必死に確認していること。それは、「この人はすぐに辞めないか?」そして「現場の輪を乱さないか?」というリスク面です。
看護師に限りませんが、人を採用するのは手間と時間とお金がとてもかかります。折角採用が決まって色々と手続きを行い。病院のことを色々教えたのに3ヶ月で退職・・・なんてことになったらかなりの損失です。
また、看護現場はチームプレーです。どんなに優秀でも、「プライドが高くて周囲の意見を聞かない人」が入ってくると、既存のスタッフが辞めてしまうことすらあります。
採用基準として「定着してくれるか?」「協調性があるか?」この2点は採用担当としてはとても重視しているポイントになります。
第一印象が超重要!対面して3秒で「採用」を引き寄せるには?

「人は見た目が9割」という言葉がありますが、看護師の面接において、第一印象も「合否の9割」が決まるほどとても重要です。
実際に面接が始まるまでの流れですが、まずは病院の受付に声をかけてもらい。受付の職員から連絡が入ったら採用担当の私が迎えに行きます。
挨拶を済ましたら、面接会場まで案内しますがその時に簡単に世間話をするようにしています。

駅から病院まで迷わずにこれましたか〜?

今日寒かったですね。わざわざ寒い中お越しいただきありがとうございます〜。

この一瞬の間に判断するポイントは「服装」「愛想」です。
内容は何でもいいんですが話をしながら「きちんと会話ができる人か?」「せっかちな人か?穏やかな人か?」「清潔感のある服装をしているか」など印象を探っています。
看護師にとって「清潔感」は「安全管理能力」の証
面接官が服装や髪型をチェックするのは、マナーに厳しいからではありません。 「身だしなみを整えられない人は、業務(安全管理)も疎かになる」と考えているからです。
髪がボサボサだったり、爪が伸びっぱなしだったら 「患者さんの処置をする時に邪魔にならないか?」という視点で見られています。
また、スーツのシワや汚れが目立つような人は病院という「清潔」が絶対の場所で、不潔な印象を与える人は、それだけでちょっと心配になってしまいます・・・。

といってもそこまで厳しく見ているわけではないので、あくまで普通のかっこであれば問題はありません。
患者さんに安心感を与える柔らかい笑顔

面接は基本的に緊張するものなので、こわばった顔をしている看護師さんも多いですが、だからこそ何かのタイミングで見せる柔らかい笑顔は非常に好印象に映ります。
受け答えがしっかりとハキハキしている看護師さんも仕事が出来そうな印象を受けますが、ハラスメントが起きやすいと言われている医療の現場では「同僚に強くあたりそうだな・・・」「ちょっと高圧的な態度で患者に接しそう・・」という印象も受けてしまいます。
スキルなどの能力の前に、まずは職場でもうまくやれそうな人という印象を与えるような笑顔がとても重要なポイントです。
【徹底解説】必ず聞かれる「3大質問」の回答術
面接で聞かれる質問は山ほどありますが、その8割は「自己紹介」「退職理由」「志望動機」の3つに集約されます。この3点さえ抑えて置けば、マイナスな印象を与えることはなくなります。その方法を紹介します。
【質問①】自己紹介(1分間のプレゼンタイム)

多くの看護師さんがやってしまいがちなのが、履歴書をそのまま長々と読み上げることです。
履歴書をただ読むだけだと、準備して来た感が出すぎてしまうので、プラスな印象にはなりません。ベースは履歴書に書いてある内容であったとしても、覚えてきた履歴書の内容を読み上げるだけにならないように注意しましょう。

セオリーではありますが、(PREP法)を使って、起承転結のしっかりした自己紹介をしましょう。
PREP法とは?
「結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→結論(Point)」の順で話す、論理的で分かりやすい説明方法
略歴: どこで、何年、どんな看護をしてきたか。
実績・強み: その中で特に注力したこと(例:リーダー業務、後輩指導、急変対応)。
結び: 今回の志望に繋がる一言。

回答例はこんな感じ。
略歴:〇〇病院の消化器外科病棟で5年間勤務してまいりました。周術期の急性期看護を中心に、がん化学療法にも携わりました。
実績・強み:特に『患者様の不安に寄り添う声かけ』を大切にし、プリセプターとしても後輩指導に注力してきました。
結び: これまでの経験を活かし、緩和ケアに定評のある御院でさらに貢献したいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。

ポイントとしては「思ったこと」や「感想」にならないように、ダラダラと喋らずに事実を簡潔に伝えられるようにしましょう。
【質問②】退職理由(ネガティブを前向きに伝える)

この退職理由だと・・・うちの病院に来ても、また同じ理由ですぐ辞めちゃうんじゃ・・・
「人間関係が悪かった」「残業が月60時間で限界だった」……事実は事実としてあるでしょう。しかし、それをそのまま伝えると、人事は「不満があるとすぐ辞める他責な人」という印象を受けてしまいます。

これは鉄則! 過去の「不満」を、未来の「目的」にすり替えるように発言しましょう!
| 実際の不満(本音) | ポジティブ変換(建前) |
| 残業が多くてボロボロ | 「一人ひとりの患者様と丁寧に向き合う看護を実践したい」 |
| 人間関係がギスギスしている | 「多職種と密に連携し、チーム一丸となって患者様を支えたい」 |
| 教育体制がゼロで放置された | 「より専門性を高められる環境で、主体的にスキルアップしたい」 |

要は・・・同じことを言ってても言い方一つってことです。
残業が多くてボロボロだったの辞めました。

タイミングによってはうちも残業多くなる時あるけど、この人それですぐ辞めるな・・・
人間関係がギスギスしている

人間関係というのは人によって受け方が違うから、この人にとってうちの職場の人間関係はどうなのか・・・?採用がバクチになっちゃうな・・・。
教育体制がゼロで放置された

給料もらって働くのに、教育体制がって強く言われても・・・。この人自分で学ぶ意識低いんじゃないのもしかして・・・?

実際に退職理由に嘘を付く必要はありません。ただポジティブな言い回しを退職理由とするだけで人事の採用担当者としてはまったく印象が違うので気をつけましょう。
【質問③】志望動機(ここじゃないとだめな理由)

人事が本当に聞きたいことは 「うちじゃなきゃダメな理由」です。
「家から近い」「福利厚生が良い」……これはあなたのメリットであって、病院側のメリットではありません。志望動機では、「病院が強みと思っている部分」と「あなたの経験」がどうマッチするかを語る必要があります。

病院が強みと思っている部分は公式HPを見れば絶対に載っています・
- 病院の分析: HPや理念から、その病院が大切にしている「キーワード」を拾う。
- 自分の経験とリンク: そのキーワードと自分の過去の経験を繋げる。
- 合格回答例:「御院の『地域に根ざし、在宅復帰を支える』という理念に強く共感いたしました。前職の急性期病棟では、治療後の生活への繋ぎに課題を感じていました。リハビリテーションに強みを持つ御院であれば、患者様の『その後の生活』を見据えた看護が実践できると考え、志望いたしました。」
病院が強みと思っている部分を探し、その強みの部分に自分の経験、またはやっていきたい看護があることをアピールすれば、人事の採用担当者にはマッチングした人材と映ります。

「面接で『なぜ他の病院ではなく、うちなのですか?』と聞かれて詰まってしまう方は、こちらの志望動機作成ガイドを読んで、回答の『芯』を作っておきましょう。」
人事が密かにチェックしている「NG行動」ワースト5

看護師さんが面接で落ちる理由は色々とありますが、この言動をする看護師さんは正直採用したいと思いません。

今から紹介する5つの行動をしないように気をつけましょう。
- 他責思考:前職の不満を延々と話す。
- 条件面の質問攻め:給料や休みの話しかしない。
- 教育重視:「教えてもらえるのが当たり前」という受け身の姿勢
- 病院リサーチ不足:ホームページすら見ていない。
- 結論がない:エピソードが長過ぎる
① 前職の「不満」だけを語り、改善の努力が見えない他責思考

退職理由を聞かれた際、前の職場の悪口になってしまうのは最悪です。
- NG例:「師長が全く話を聞いてくれず、人間関係も最悪で、残業も放置されていました。だから辞めました。」
- 人事が思うこと:「うちに来ても、嫌なことがあったら周囲のせいにしてすぐ辞めるだろうな。」
『その状況を、どう変えようと努力したか?』が知りたいポイントです。努力したけど変えられなかったから、環境を変えるためにうちに来たんだね。と納得出来る言い回しで伝えるようにしましょう。
② 「条件面」の質問が真っ先に出てくる

給料、休日、残業時間。これらは生活のために重要ですが、真っ先に聞くのはNGです。
- NG例:(逆質問の場面で)「有給休暇はいつから、どれくらい取れますか? あと、残業は月何時間ですか?」
- 人事が思うこと:「仕事の内容や貢献よりも、自分の権利のことしか考えていないのかな?」
転職において条件を確認するのは当然ですが、まずは『うちでどう活躍したいか』という意欲を見せてから。順番を間違えるだけで、『やる気がない』というレッテルを貼られてしまいます。
●「聞きにくいことを知るには転職サイトの利用が重要」
③ 「教えてもらえるのが当たり前」という受け身の姿勢

特に中途採用(既卒)の場合、この態度は非常に敬遠されます。
- NG例:「教育体制が整っていると聞いたので、一からしっかり教えていただきたいと思っています。」
- 人事が思うこと:「うちは学校じゃない。自ら学ぶ姿勢がないと、忙しい現場ではお荷物になる……。」
中途採用は即戦力が基本。たとえブランクがあっても、『自らキャッチアップする姿勢』を見せることが大事。『御院のやり方を早く吸収し、一日も早く戦力になりたい』という言い方に変えるだけで、印象はガラリと変わります。
④ 病院リサーチが圧倒的に不足している

ホームページを見ればわかることを質問したり、病院の強みを勘違いしていたりするケースです。
- NG例:「地域医療に貢献したいです!(※実はその病院は高度急性期に特化している)」
- 人事が思うこと:「うちの病院のこと、実はあまり興味ないんだろうな。とりあえず応募しただけか。」
理念や力を入れている診療科くらいは見てから面接に行きましょう。ミスマッチは採用担当者が一番嫌う要因です。
⑤ 結論から話さず、エピソードが長すぎる

看護現場での「報告(ホウレンソウ)」ができないと判断されます。
- NG例:「あの、以前いた病院ではですね、患者様がこうおっしゃって、その時私はこう思ったんですけど、同僚のAさんは……(結局、何が言いたいのかわからない)」
- 人事が思うこと:「現場で適切な状況報告ができないかも。報告も要領を得なさそうだな。」
さっきも紹介したPREP法を使って、結論からしっかり伝えて起承転結のわかりやすい話が出来るように意識しましょう。
あわせて読みたい:面接の合否は、実は「見学の有無」で分かります。
準備は完璧でも、人事が「あ、この人はうちには合わないな」と確信してしまう瞬間があります。現場のリアルな不採用フラグについては、こちらの記事でぶっちゃけています。
あわせて読みたい:看護師面接で人事が「お見送り」を決める本当の理由
逆転のチャンス!好印象を残す「逆質問」の極意とは?

面接の終盤に必ず人事の採用担当者から「最後に質問はありますか?」と聞かれると思います。逆質問は面接終了前の最後のアピールタイムですよ!
「質問なし」が絶対にNGな理由

「特にありません」という回答は、大げさに言うと人事にはこう聞こえます。
- 「あなたの病院にあまり興味がありません」
- 「働く姿を具体的にイメージしていません」
- 「言われたことしかやらない受身な人なのかな?」
本当に聞きたいことがない場合でも「特にありません」という返答はしないようにしましょう。逆質問で採用が決まることもあります。
聞きたいことがない場合には「面接中に気になることは全て伺えたのでありません」など「興味がない」と受け取られないように答えるのがポイントです。
採用をしたいと思わせる「最強の逆質問」とは?
評価を上げる逆質問には共通点があります。それは、「自分が入職して活躍すること」を前提にしているということです。
- 意欲をアピールする質問:
- 「御院で活躍されている看護師さんに共通する特徴があれば教えてください」
- 「入職までに、特に自己学習しておくべき疾患や処置、使用している医療機器はありますか?」
- ミスマッチを防ぎ、真剣さを伝える質問:
- 「中途採用で入職された方が、現場に馴染むまでに苦労されるポイントはどこですか?」
- 「現在、部署内で目標にしていることや、取り組んでいる課題はありますか?」

この人は本当にうちに入って働きたいんだな!働くイメージを持っているんだな!と感じる逆質問はとてもプラスポイントです。
条件面(残業・休み)をスマートに聞く技術

残業や有給について聞くのは悪いことではありません。大切なのは「聞き方」です。
- NG:「残業は月何時間ですか? 休みは希望通り取れますか?」
- OK:「長く貢献し続けたいと考えているため、メリハリのある働き方を意識しています。部署全体の月平均の残業時間や、スタッフ同士でのフォロー体制について伺えますか?」
「権利だけを主張する人」と思われるか、『長く働くために環境を確認したい人』と思われるかの差。前向きな一言を添えるだけで、人事は『誠実だな』とポジティブに受け止めてくれます。
6. まとめ
今回の記事では、人事の採用担当者目線で「印象の大切さ」「具体的な回答術」「NG行動」「逆質問の大切さ」を紹介してきました。
長々と書いたので難しく感じてしまう人もいるかもしれませんが、書類審査を通過して面接に来ている時点で既にほぼ採用と言っても過言ではありません。

面接まで進めているのであれば、「笑顔で印象を良くする」「ネガティブなことは言わない」「結論から話す」この3点だけを忘れなければほぼ採用ですよ。
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