「志望動機がない」看護師さんへ。採用担当が教える内定の作り方

面接対策
ジンちゃん
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「志望動機なんて、『今の職場が嫌だから』しかないよ・・」

ジンちゃん
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「転職サイトの例文はどれも立派すぎて、自分には嘘っぽくて書けない」

カンタ
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こんにちは、現役の病院人事・カンタです。履歴書の「志望動機」欄を前にして、ペンが止まってしまっていませんか?

これまで数多くの看護師さんの採用面接を行ってきましたが、最初から「その病院で働きたい!」という強い情熱を持っている人なんて、多くはありません。

ほとんどの看護師さんは、「今の環境を変えたい」「もっと自分らしく働きたい」という切実な理由からスタートしています。

この記事では、志望動機が1ミリも思い浮かばないあなたのために、病院人事が「それなら採用したい」と納得する「内定が獲れる志望動機の作り方」採用側の目線で解説していきます。

カンタ
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そもそも転職活動全体の流れを再確認したい方は、こちらの看護師転職の完全ロードマップも確認してください。


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志望動機がなくて当然。「今の職場が嫌」を武器に変える考え方

転職を考えている以上、今の環境に何かしらの「不満」があるのは大前提です。実はそこは否定しません。むしろ、「志望動機=キラキラした熱意」という思い込みを捨てることが、内定への第一歩です。

1. 人事が求めているのは「立派な夢」だけではない

「貴院の高度な医療に貢献し、患者様一人ひとりに寄り添った看護を……」といった背伸びした言葉は、実はあまり響きません。なぜなら、その言葉はどの病院でも使い回せるからです。

カンタ
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ん・・・まぁ・・面接対策は準備して来たんだろうけど・・・。正直響きはしないかな・・・。

人事が知りたいのは、もっとシンプル。「なぜ今の職場ではダメで、うちなら頑張れるのか?」という、あなた自身の納得感のあるストーリーです。

2. 「やりたい看護」より「続けられる条件」の方が強いこともある

もちろん、高い志は素晴らしいです。しかし、人事は少し冷めた目でも見ています。「やりたい看護」を熱弁する人ほど、現場の忙しさや現実に直面したときに「思っていたのと違う」と、理想と現実のギャップで早期退職してしまうリスクがあるからです。

カンタ
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志が高い系の人って、理想と違うと意外とすぐに折れたりしちゃいます。

一方で、「家から近い」「休みがしっかり取れる」という理由は、一見消極的に見えますが、実は「長く働き続けるための強力な根拠」になります。生活基盤が安定していることは、看護の質を維持するための絶対条件だからです。

カンタ
カンタ

自宅から近いので・・・・。ってそれ大事だよね!夜勤明けなんか疲れた時にすぐ帰れるのは働く上で重要!

3. 志望動機は「問題解決のロードマップ」

志望動機とは、あなたが抱えている不満を、次の職場でどう解消し、どう安定して働いていくかの決意表明とも言えます。

現実的なマッチングこそが、人事にとっては一番の安心材料になります。不満をエネルギーにして、「次はこう働きたい」と言語化することが、内定をもらう為の武器になります。

【採用担当の本音】面接官は「嘘の志望動機」をどこで見抜いているのか?

「バレたらどうしよう」とビクビクする必要はありませんが、人事はあなたの言葉の裏側をしっかり見ています。ただ、見抜き方が「性格の悪さ」ではなく「プロの視点」であることに注目してください。

1. 例文コピペは「感情の不在」でバレる

ネットの例文をそのまま使うと、言葉に感情が入っていません。具体的な自分のエピソードがない志望動機は、人事に「ああ、準備してきた建前だな」と一瞬で伝わります。

例えば「教育体制に惹かれました」と言いつつ、今の職場で自分が何を学び、何に苦労したかの話が伴っていない場合、その言葉は一気に軽くなります。

カンタ
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若い人に多いのが「認定看護師取りたいです!」とかです。もちろん目標はあっていいけど、なぜ?どうして?が欠けている場合が多く、ただのアピールだなぁ〜と感じることもしばしば。

2. 人事が本当にお見送りを決めるのは「嘘」ではなく「矛盾」を感じた時

私たちが不採用にするのは、嘘をついているからではなく、話の整合性が取れていない時です。

  • 「急性期で学びたい」と言いながら、残業は一切したくないと言う。
  • 「患者様とじっくり向き合いたい」と言いながら、超多忙な救急外来を志望する。

こうした矛盾があると、「この人は自分のことも、うちの病院のことも分かっていないな」と判断され、お見送りになってしまいます。

カンタ
カンタ

三次救急とか大学病院から来た看護師さんは「患者と向き合う時間がなかったので、しっかりと向き合う看護が〜」って良く言いますが、うちも別にそんな暇じゃないんだけどな・・って思っちゃいます。

3. 私たちがチェックしているのは「納得感(整合性)」

カンタ
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これ一番大事!「あぁ〜なるほどね。」と思える納得感!

動機の凄さではなく、「その理由なら、うちの病院に来るのは自然だね」と思えるかどうか。この納得感こそが、内定を左右する最大のポイントです。人事は「100点の正解」を探しているのではなく、「無理のない一致」に注目しています。

カンタ
カンタ

人事が書類選考の段階で、具体的にどの項目をどうチェックしているのか。その裏側はこちらの記事で詳しく解説しています。

【あわせて読みたい記事】

実は「条件面」の志望動機は大歓迎!人事がライフワークバランスを重視する理由

カンタ
カンタ

ここがこの記事で最も伝えたい「人事の本音」です。

「給料が良いから」「休みが多いから」という動機を隠そうとする人が多いですが、実は伝え方次第で最強の志望動機になります。

理想だけで走ると、現場で息切れする

「救急看護を極めたい!」と入職した若手が、あまりの激務に心身を壊して半年で辞めていく姿を、私は何度も見てきました。理想が高いことは素晴らしいですが、理想だけではご飯は食べられませんし、夜も眠れません。

「変わらない条件」は、マッチングの注目ポイント

給料、休日、夜勤の回数、通勤距離。これらは病院の制度が変わらない限り、入職後も変動しません。「看護観」は配属先や師長との相性で揺らぐことがありますが、「条件」は入職前も入職後も変わりません。

人事は、あなたが私生活を大切にし、心身ともに余裕を持って働いてくれることを願っています。なぜなら、余裕がない看護師はミスを犯しやすく、患者様にも優しくなれないからです。

「条件」を「誠実な理由」に変換させる

「休みが多いから応募しました」ではなく、「前職では休みが不定期で体調を崩しやすく、看護に集中しきれない場面がありました。貴院のように年間休日が確保されている環境で、自己管理を徹底し、常に万全の状態で長く貢献したいと考えました」

どうでしょうか?これなら、人事には「自分の管理がしっかりできる、長く働いてくれそうな人だ」とポジティブに伝わります。

カンタ
カンタ

楽したいんだなぁ〜ではなく、自分のペースをしっかり分かっている自己コントロールができる人なんだなと評価はあがります。


志望動機が1ミリも出ない人へ。不満を内定に変える「3ステップ変換術」

カンタ
カンタ

それでもやっぱり志望動機なんて書けない・・・そんな人におすすめの方法をお伝えします。

自分の中に志望動機が「ない」のではなく、まだ「翻訳」出来ていないだけです。ノートを開いて、以下の3ステップで書き出してみてください。

カンタ
カンタ

「自分の本音を整理するのは、究極の『自己分析』です。やり方が不安な方は自己分析の具体的な手順もチェックしてみてください。」

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Step1:本音(今の職場の嫌なこと)をすべて書き出す

まずは綺麗にまとめようとせずに、今の職場を辞めたい理由・不満をすべて書き出してください。

  • 「お局ナースがいつもピリピリしていて、相談すらできない」
  • 「家から遠すぎて、往復3時間の通勤だけで体力が尽きる」
  • 「教育体制がガタガタで、放置されているのが不安」
カンタ
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これらはあなたが転職をしようと思った本音の理由で、あなたが求めている「ニーズ」です。

Step2:その裏返しにある「理想の環境」を定義する

Step1の不満を「プラス」にひっくり返します。

  • 先輩が怖い → チーム全体で若手を支え、コミュニケーションが円滑な環境
  • 通勤が辛い → 身体的な負担を減らし、仕事の質を維持するための「ゆとり」がある環境
  • 教育が不安 → プリセプター制など、段階を追って技術を習得できる環境
カンタ
カンタ

不満を裏返した答えこそが、あなたが転職先で手に入れたい「本当の目的」と言うワケです。

Step3:その理想が、なぜ「この病院」なら叶うのかをまとめる

応募先の病院を調べ、Step2の理想が叶う根拠を1点だけ見つけます。ここでのポイントは、「条件があるから嬉しい」ではなく、「その環境だから、私は長く、質の高い看護を提供できる」という志望動機に変換させる事です。

NG(本音):「教育担当がいて、色々教えてくれそうだからです」

OK(翻訳後):「前職では日々の業務に追われ、基礎を固める時間が不足していることに不安を感じていました。貴院の『〇〇研修』や教育担当制という具体的なサポート体制を拝見し、着実にステップアップできる環境だと感じております。確かな技術を習得し、一日も早く貴院の戦力として貢献したいという強い思いから、応募いたしました。」

カンタ
カンタ

なるほどね。教育体制が充実だから〜と受け身なだけじゃなくて、戦力になるためにサポート体制がしっかりしているうちを希望しているのね!

NG(本音:「家から近くて通勤が楽だと思ったからです」

OK(翻訳後):「看護師として長く働き続ける上で、自己管理とコンディションの維持は不可欠だと考えています。通勤時間を短縮できる貴院の立地は、日々の休息や自己学習の時間を確保する上で大きな魅力です。心身の余裕を質の高い看護に還元し、地域医療に密着した貴院で長く腰を据えて働きたいと考え、志望いたしました。」

カンタ
カンタ

そう。働くうえで自分の健康管理は大切!通勤は近い方が絶対いいもんね!わかる〜!

今の職場を辞めて転職したいと思った理由は絶対にあるはず!その退職理由の裏側にある解決手段=志望動機と言う事です。

【ケース別翻訳表】「本音」は、人事が好む「建前」に変換

本音をそのまま伝えると「ワガママ」に見えますが、言葉を言い換えれば「意欲」に聞こえます。

今の本音(不満)人事に伝える「建前」への翻訳
人間関係が最悪「個々の看護師が孤立せず、チーム全体で情報を共有し、声を掛け合いながら質の高いケアを追求できる環境で働きたいと考えました。」
残業が多くて辞めたい「オンとオフの切り替えを明確にし、集中して業務に当たることで、空いた時間を自己学習や専門スキルの向上に充てたいと考えています。」
給料が安すぎる「長期的にキャリアを積んでいく上で、生活基盤を安定させ、正当な評価制度がある環境でモチベーションを高く維持し続けたいと強く感じました。」
ただなんとなく不安「臨床経験を重ねる中で、改めて基礎的な看護技術や判断力を固め直す必要性を感じ、教育体制が体系化されている貴院の環境を志望しました。」
家から遠い「通勤時間を短縮することで、心身のコンディションを常にベストな状態に整え、日々の業務に100%の力で向き合いたいと考えました。」

まとめ:志望動機は「長く一緒に働くための共通点探し」

志望動機は、あなたを立派に見せるための「嘘」ではありません。「私とこの病院は、こんなに相性がいいですよ」というお互いのためのマッチング作業です。

キラキラした看護観を語らなくても大丈夫。むしろ、「生活を安定させたい」「今の不満を解消して、長く働きたい」という現実的な理由こそが、採用担当にとっては「信頼できる、地に足のついた応募者」として魅力的に映ります。

カンタ
カンタ

「志望動機の『芯』が決まったら、次はいよいよ履歴書の作成です。人事に刺さる履歴書を一気に書き上げてしまいましょう。」

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