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看護師の出戻りは恥ずかしい?採用担当が語る再採用と待遇の注意点

看護師の出戻りと再採用・待遇の注意点を考えるジンちゃん 転職ノウハウ

「転職したけれど、前の病院の方が良かったかもしれない」「一度辞めたのに、戻りたいと言うのは恥ずかしいかな」。元の職場への出戻りを考えても、連絡するまでには迷いがあると思います。

私の勤務先にも、一度退職してから戻ってきた看護師がいます。採用を担当する立場として、出戻りそのものを否定的には考えていません。

ただし、戻れることと、以前と同じ条件で働けることは別です。再採用では当時の勤務態度や退職の経緯も確認しますし、給与や役職が以前と変わる場合もあります。

私は元・看護師転職コーディネーターで、現在は医療法人の看護師採用担当です。この記事では勤務先での実例を交えながら、元の病院に戻る前に考えてほしいことをお伝えします。再採用の基準や待遇は、病院によって異なります。

ジンちゃん
ジンちゃん

戻りたい気持ちはあるけど、「辞めなければ良かったのに」って思われそう…。

カンタ
カンタ

そうした気まずさはあると思います。ただ、戻った後も続けられるか、条件に納得できるかまで確認してから判断しましょう。

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看護師の出戻りは恥ずかしい?戻る前に考えたいこと

以前の病院と転職先を思い返し、戻る理由を整理するジンちゃん

転職して初めて前の病院の良さに気づくこともある

転職には、実際に働いてみなければ分からない部分があります。見学や面接で確認しても、日々の業務の進め方や周囲との関係まで、すべて把握できるわけではありません。

新しい職場で「少し違うな」と感じたとき、比較対象になりやすいのは直近まで働いていた病院です。「前は相談しやすかった」「忙しかったけれど、仕事の流れは分かっていた」と、離れてから良さを感じることもあるでしょう。

私の勤務先にも出戻りした看護師がいるため、戻りたいと思ったこと自体を、恥ずかしい失敗と決めつける必要はないと考えています。一方、前の職場の良い部分だけを思い出していないかは、立ち止まって確認したいところです。

「前の方が良かった」と「辞めた原因が解消した」は別

例えば、夜勤の負担が理由で辞めたなら、戻った後の夜勤回数はどうなるでしょうか。人間関係が理由なら、当時と同じメンバー・同じ部署で働くのかを確認する必要があります。

今の職場への不満が強いと、元の病院が魅力的に見えることがあります。しかし、以前辞めた理由が残ったままなら、戻った後に同じ悩みを抱えるかもしれません。

元の病院の良かった点と、退職を決めた理由を別々に書き出すと、気持ちを整理しやすくなります。

やりたい看護は、具体的な仕事内容まで確かめる

転職支援と採用に関わってきた私の実感では、「通勤時間を短くしたい」「必要な年収を確保したい」など、確認できる条件が明確な転職は、目的を達成できたか判断しやすいと感じます。もちろん、それだけで転職全体の満足が保証されるわけではありません。

「やりたい看護に挑戦したい」という理由も大切です。ただ、その内容が抽象的なままだと、実際の仕事内容とのずれに気づきにくくなります。

出戻りでも同じです。「前の病院が良かった」で終わらず、どの部署で何をしたいのか、どの働き方なら続けられるのかを具体的にしましょう。希望の整理方法は、やりたいことがわからない看護師の希望条件の整理方法でも説明しています。

出戻り看護師の再採用で確認するのは勤務態度と辞め方

再入職について看護部の担当者と確認するジンちゃん

私の勤務先では、採用担当だけで決めず看護部にも確認する

出戻りの応募があったとき、私たち採用担当だけで再採用を決めるわけではありません。看護部にも確認し、以前どのように働いていた方なのか、退職時にどのような経緯があったのかを踏まえて検討します。

実際に、以前の現場から再採用に慎重な意見が出て、見送りとなる場合もあります。過去に在籍した事実だけで、採用が約束されるわけではありません。

一方、私の勤務先で戻ってくる方は、正式応募の前に元同僚や師長などへ相談しているケースが多く、そうした相談を経て応募し、採用に至ることも多いです。

これは勤務先での経験であり、出戻り全体の採用率を示すものではありません。また、事前に現場へ相談していないことだけで、不採用になるという意味でもありません。相談できる相手がいなければ、採用窓口に問い合わせて構いません。

退職後すぐ・1年以内という期間だけで不可にはしない

私の勤務先では、短期間で戻りたいと言われても、その期間だけで不可とは考えていません。それよりも、以前の働きぶりや辞め方、なぜ今戻りたいのかが重要です。

ただし、退職時に周囲が繰り返し引き止め、それでも強い意思で別の道を選んだ方がすぐ戻る場合、現場に「心配していた通りだったのか」という戸惑いが出ることはあります。

以前の働きぶりが良ければ再採用を検討できるとしても、何事もなかったように以前とまったく同じ受け止め方になるとは限りません。

必要以上に自分を責めるのではなく、退職時の説明と今回戻りたい理由をつなげ、何を経験し、どう考えが変わったかを自分の言葉で伝えることが大切です。

ジンちゃん
ジンちゃん

1年は待った方が、戻りやすいのかな?

カンタ
カンタ

少なくとも私の勤務先では、期間だけで決めません。時間を置けば解決すると思わず、戻りたい理由と今の募集状況を確認しましょう。

出戻りを断られても、理由を一つに決めつけない

再採用が難しい背景には、以前の勤務状況だけでなく、現在の募集の有無や希望条件との一致など、確認すべきことがあります。「一度辞めたから嫌われた」と、自分だけで理由を決めつけないようにしましょう。

再応募や別の部署での募集について確認する場合も、病院の回答を尊重して相談します。気まずさを埋めようと連絡を重ねるより、条件を整理して次の選択肢を考えることも必要です。

出戻りでも給与・役職・職場環境は以前と同じとは限らない

再入職時の給与や役割を採用担当者に確認するジンちゃん

役職者だった人も、同じ役職で戻れるとは限らない

私の勤務先では、以前役職についていた人が戻ってきても、当然に同じ役職へ戻るわけではありません。役職については、改めてスタートすることになります。

退職後に別の人がその役割を担っていることもあります。以前の役職や評価が、そのまま今回の採用条件になるとは考えず、入職時の役割を確認してください。

経験加算の上限により、以前より給与が下がる場合がある

給与も、退職直前の金額がそのまま引き継がれるとは限りません。

例えば、私の勤務先では一般職の看護師の経験加算に15年の上限があります。長く勤めていた人がいったん退職し、再入職時の基準で算定されると、退職前より給与が下がる場合があります。

これは私の勤務先での運用例で、どの病院でも同じ扱いになるわけではありません。自分の以前の給与や経験年数だけで予想せず、再入職時にいくらになるか、正式な提示を確認しましょう。

経験加算の考え方は、看護師の転職で経験加算がどう決まるかで詳しく説明しています。

知っている病院でも、配属や人間関係は変わっている

以前働いていた病院だからこそ、「よく知っている」と思いやすくなります。しかし、退職後に師長やスタッフが変わっていたり、業務の手順や教育の仕組みが変わっていたりする可能性があります。

元同僚がいることだけで安心せず、今の職場の状況を確認しましょう。希望の病棟に戻れるかも別の話です。配属を重視する場合は、配属希望と募集部署の確認方法も参考にしてください。

確認する項目戻る前に聞いておきたいこと
退職につながった原因当時の負担や事情は解消しているか。自分の生活状況は変わったか
給与再入職時の基本給・手当・賞与の扱い。退職前との差
役職・役割どの立場で入職し、何を期待されるのか
配属・勤務条件配属部署、夜勤回数、勤務時間、希望に対応できる範囲
現場の状況・教育管理者や業務手順の変更、再入職後の指導・確認の進め方

離職期間がある方は、以前できていたことだけでなく、現在どのような支援が必要かも相談してください。ブランクからの復職で確認したいこともまとめています。

出戻りしたいときの連絡方法と志望動機

元の病院に再応募の相談をするジンちゃん

相談できる元上司がいれば相談し、正式な窓口で確認する

私の勤務先では、元同僚や師長などに相談してから正式応募するケースが多いです。連絡できる相手がいれば、現在の募集状況や再応募の窓口を聞く方法があります。

ただし、同僚からの「戻っておいで」は、病院としての採用決定ではありません。最終的には、採用窓口で応募方法や選考、条件提示の流れを確認しましょう。つながりが残っていない場合は、採用窓口へ直接問い合わせる形で構いません。

次は問い合わせ文の一例です。実際の在籍時期や事情に合わせて使ってください。

以前、〇年〇月まで〇〇病棟で勤務しておりました〇〇と申します。再度、貴院で勤務することを検討しており、ご連絡いたしました。現在、再応募の相談は可能でしょうか。可能でしたら、募集状況と応募手続きについて教えていただけますと幸いです。

志望動機は「辞めた理由・戻りたい理由・今後」をつなぐ

出戻りの志望動機では、前の職場への不満だけを並べるのではなく、元の病院を改めて選んだ理由を具体的に説明します。

  1. 以前、なぜ退職したのか
  2. その後の経験や生活の変化を通して、なぜ戻りたいと考えたのか
  3. 以前の退職理由にどう向き合い、これからどのように働きたいのか

次の例文は、書き方を示すための架空の例です。実際の応募者の体験談ではありません。自分の事実に合う内容へ置き換えてください。

別の職場を経験して、元の病院に戻りたい場合

以前は別の分野を経験したいと考え、退職しました。転職先で勤務する中で、貴院で経験した、病棟内で相談しながら患者さんを支える働き方に改めて魅力を感じるようになりました。現在の募集内容を伺い、これまでの病棟経験を活かして再び貢献したいと考え、応募しました。

家庭の事情が変わり、元の病院に戻りたい場合

以前は家庭の事情で勤務の継続が難しくなり、退職しました。現在は家族と役割分担を調整し、募集されている勤務時間で働ける見通しが立ったため、再応募しました。以前の経験を活かしながら、変更された業務や手順も改めて学び、長く勤務したいと考えています。

「今度こそ何でもできます」と無理な約束をする必要はありません。夜勤や勤務時間などに制約があれば、先に伝えて確認しましょう。

出戻りは「以前の続き」ではなく、改めて条件を確かめる機会

元の病院に戻ることは、転職の失敗を認めるための行動ではありません。別の職場を知ったうえで、自分に合う働き方を選び直すこともできます。

ただし、戻ればすべて元どおりになるとは限りません。以前の退職理由が解消しているか、今の現場で働けそうか、給与や役割に納得できるかを確かめてください。

カンタ
カンタ

私の勤務先にも、戻ってきた看護師がいます。気まずさだけで選択肢を消す必要はありません。ただ、「知っている病院だから大丈夫」と確認を省かず、改めて条件を確かめてから判断してほしいと思います。

この記事を書いた人
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カンジン! 運営者

看護師転職サイトのコーディネーターとして数多くの転職支援を経験したのち、現在は神奈川県の医療法人で看護師の採用担当として勤務。「紹介する側」と「採用する側」の両方を知る立場から、ネットにあふれる一般的な情報ではたどり着けないリアルな転職ノウハウを発信しています。

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